それは出張の当日のことです。
新幹線に乗るためにいつもよりも早い時間に家を出たのですが、最寄り駅に到着し、改札を通る直前でスマホを忘れたことに気付きました。
スマホを忘れたらどうする?
数秒の間、スマホを取りに家に戻ることを考えましたが、新幹線の時間に間に合うかどうか自信がなかったので諦めました。
その時点で新幹線の乗車時間もうろ覚えとなっており、どれだけの余裕があるのかも分かりません。
普段ならスマホに頼りっきりで意識することがない電車の乗り継ぎや、次の駅までの所要時間などの情報が得られなくなり、完全に自分のこれまでの感覚と経験頼みで行動することとなり、とにかく不安になりました。
新幹線の切符があるんだから、少なくとも乗車時間は分かるだろ、と思うかもしれません。
でもでも、スマートEXを利用して切符の代わりにSuicaで乗車することにしていたため、メールが確認できない状況では何も分からなかったのです。
いったい今どこの駅を通過したのか、次の駅に何分で着くのかという些細なことすら気になり、普段はYouTubeを爆音で聞いていて全く耳に入らない車内放送や乗り継ぎ駅ホームでの案内放送を、この日ばかりは一音も漏らすまいと聞き耳を立てていました。
繰り返して放送してくれる車掌さんは神です。
何とかうまく乗り継ぎ、新幹線の駅まで到着することが出来たのですが、到着までに頭をグルグル巡っていた悩みにここでぶち当たります。
切符がないしメールも見られないので、どの新幹線に乗ればいいのかが分からないことです。
それには1つの答えを出しておきました。
車両名や時間は分からないけれども、確か、どこかの通路側のC席だった記憶があるので、飛び乗れる一番早い新幹線で空いているC席に座ってみて、注意されたら放浪しようというものです。
これは一種の賭けでした。
運が悪ければ、その席の持ち主に見つかる度に怪訝な顔で注意され、愛想笑いを浮かべて移動することを何回も繰り返すことになります。
3時間の乗車時間を予定していましたので、突っ立っているのも辛いです。
あと、出張先での打合せの資料を読み込むためにパソコンを開いて作業したかったこともあり、何でもいいから座って落ち着く必要がありました。
早歩きで新幹線の改札に向かい、乗車時間に間に合っているのかも分からないままドキドキしながら、強い決意を持って改札にSuicaをかざします。
すると、ゲートはスムーズに開き、最悪ケースの乗車時間に間に合わないで入場を拒まれるということはありませんでした。
更に改札を進むとカードが出てきました。
それを見ると、乗車する新幹線の情報が印字されており、乗車時間を確認すると、まだ30分くらいの余裕があったのです。
どうやら乗り継ぎの最速ルートは逃したようですが、結構いい線で乗り継ぎ出来ていたようです。
元々余裕を持って家を出ていたことが功を奏しました。
仕事に行きたくない気持ちが非常に強く、ギリギリに家を出ようともしていたのですが、その日の朝に嫁さんと話して、「アホなの?余裕を持ちなさい」と言われたのが良かったです。
ありがとう、嫁さん。
まじ危なかった。
おしまい・・・・
というだけでは面白くないです。
スマホが手元にないという状況は現代ではなかなかレアですので、そんな状況で気付いた良かったこと、困ったことを次に記しておきます。
もうスマホを忘れないぞ!
スマホがなくて良かったこと
普段は電車に乗っている間は馬鹿みたいにスマホを凝視している健全な社畜の僕ですが、ひとたびスマホを失うとどうなってしまうのでしょう。
新幹線に乗れなくなる恐怖や、待ち合わせ時間に間に合わない場合には仕事仲間や客先に電話連絡も出来ないという地獄の現実を必死に振り払いながら、僕は以下のことで気を紛らわせていました。
スマホを見ないで電車内の人々を見て楽しむ
必死になってスマホを操作している人がかなり多く、画面が見やすいと思われる絶妙な首の傾き加減で固まったまま、画面を何度も指で撫でている様子が大変滑稽に感じました。
特にゲームをやっている人の指の動きは、なんだか心配になるほどです。
ツムツム?ですかね。
おじさんが遠くを見る用と思われる眼鏡を額にたくし上げながら、裸眼で画面を見つめ一所懸命指をヌルヌルと動かしていました。
スマホをいじっている人の画面が後ろの窓ガラスに映った様子を見ることも出来ますので、いったい何を一生懸命調べているのか見抜くために窓を凝視したりもしました。
もちろん窓の方の景色を見ている風を装うので、画面をのぞいている変態としての特定は困難です。
結局何を調べているのかは画面も字も小さくてよく分かりませんでした。
ひとつ分かったのは、画面の遷移スピードが異常に速く、文字を読んでいるようで読んでいない状態であるのが明確であることです。
僕のブログもそのように面白くない部分はぶっ飛ばされてしまい、読まれていないことでしょう。
全部強調赤太字にしてやろうかしら。
電車内の広告、その他の文字を見て楽しむ
いろんな広告や文字を見ていて気になったのは、監視カメラあり、という文字です。
いったいどこにカメラがあるのか見つけられませんでした。
ドアのネジの真ん中とかに巧妙に隠されたガチの隠しカメラがあるのかと疑ってねじを見つめたりしましたが、そこにはなかったと思われます。多分。
あとエアコンの吹出口もカメラ配置したらバレにくいでしょう。
一体どこにあるのか…
ネットがないからメールを見なくていい
スマホのテザリング頼みでパソコンのネットを使う予定でしたが、スマホ自体がないのでどうにもなりません。
その他、新幹線のWi-Fiスポットがあったのですが、パソコンのツールを使う際のセキュリティ認証はスマホ経由で行うようにガチガチになっていますので、結局スマホがないと認証出来なくてメールチェックも出来ません。
見られないなら仕方ないです。
メールを見ると、無理難題を吹っかけられて気持ち悪くなったり、日本語として読解することが困難な文章にぶち当たりイライラしたりと嫌な気持ちになることが多いのですが、見ないだけでこれほど幸せになるものはないですね。
嫁さんの愛を感じられる
嫁さんからのLINEには即リプが基本の僕ですが、スマホを忘れた状態ではそれが出来なくなります。
嫁さんとしては、リプライが来ないことや既読にならない状態は、何らかの異常であることに気付くのは当たり前のことです。
それを察してか、LINE以外の方法で連絡を取ろうしてくれたようで、最終的に会社のメールアドレスで連絡を取れました。
さっきメール使えないと言っていたのに、どうして・・・と思ったかもしれませんが、僕はスマホを二台持ち歩いています。
そのうちsimカードを刺している方を忘れたという状況だったので、新幹線のWi-Fiスポットを利用し、スマホにメールツール、認証ツールをインストールすることでパソコンでは不可能だったメール閲覧に成功したのです。
不安定な新幹線のWi-Fiスポットで、トンネルに入る度にぶちぶち途切れる通信環境にありながら、なんとかやり取りが出来ました。
これぞ夫婦の愛の力!
嫁さんのメールは見ますが、仕事のメールは心のフィルターがかかったことにして見ません。
オフラインでの作業がはかどる
ネット環境があると、頻繁なメール受信やteamsなどからの通知が出るたびに外乱となって、無理やり注意を持っていかれ、やりたいことに集中することが難しくなります。
ネット環境がない環境では、邪魔するものはなくなるので、やりたいことに集中出来ます。
僕は模範的な社畜なので、万が一に備え、出張の前日に必要となるデータをサーバーからパソコンのストレージに保存していました。
そのおかげで打合せの資料を読み返すふりをしながら、スマホをネットにつないで集中してtwitterに励むことが出来ました。
あ、そういえば、この記事を書こうというアイディアが湧いてきて、オフラインのスマホのメモを使って必死にその時に感じたことをまとめていました。
おかげで記事をアップ出来ましたw
スマホがなくて困ったこと
これは普段スマホで行なっている全てのことができなくなる状況を想像すると分かりやすいかもしれません。
僕がイライラ を感じたのは次のことです。
・YouTubeでお気に入りの音楽が聞けない
・あらゆる検索ができない
・新幹線の無料Wi-Fiスポットに必死になって接続する必要に迫られる。
特に電車の乗り継ぎ情報を得ることができないのは非常にストレスでした。
でもスマホがないなら、ないなりになんとかなるものです。
スマホを忘れて気付いたスマホのありがたさ
普段は少しでも空き時間ができるとスマホをいじらずにはいられないという人は多いかもしれませんが、昔はそんなものはなかったはずです。
ですので、スマホを無雑作に操作する代わりに、悩みについて真剣に考えてみたり、たまには窓の外の景色をぼーっと眺めたりすることで、それなりに時間を過ごせるものです。
ちなみに新幹線で Wi-Fi スポットにスマホが繋がった瞬間、新幹線を降りた後のさらなる電車の乗り継ぎ情報を検索したことは言うまでもありません。
新幹線を降りた後は再びネット難民に戻ることになりますので、対策として検索画面をスナップしてオフラインでも見られるようにしたことが、その一日のベストプレーでした。
さあ、今日も一日、スマホを忘れないでご安全に!
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