シデです。
断固たる決意でアセットアロケーションを決めたはずでしたが、
「低迷相場でも負けない資産運用の新セオリー」
(朝倉智也 氏 著作)
を読んで新興国の今後を知ったら、もっと新興国株の割合を増やしてもいい気がしてきました。
現在のアセットアロケーションの新興国株クラス目標値は、8%です。
そもそもアセットアロケーションをどう決めたか
アセットアロケーションを設定するにあたり、これまで自分なりに勉強して以下のように理解していました。
・値動きの相反する様々な投資クラスを組合せることが大事。
・ある時期にクラス単独では暴落、高騰したとしても、同時期にはそれと反対の値動きをするクラスもある。
・各クラスを絶妙に組み合わせることで、資産全体の値動きを緩やかにできる。
・様々なクラスの組み合わせでリスクとリターンの関係が求まる。ある組み合わせでは、リターンの値に対してリスクを低く抑えることができる。
・このリスクとリターンの関係をxy座標でたくさんプロットすると、あるリターンの値に対して最低のリスクとなるポイントが見えてくる。
この魅力的な点群を結んだ曲線を効率的フロンティアと呼ぶ。
・効率的フロンティア付近のポイントとなるようにアセットアロケーションを絶妙に設定することで、望むリターンに対してリスクを低く抑えることが期待できる。
・ただし、これらは過去の実績に基づく結果である。
また、計算に採用する期間によって結果が異なる。
現在のアセットアロケーションは、本で紹介されていたある割合をお手本にして設定したものです。
なんとなく気に食わなかった新興国債券クラスを除き、
ぼくのかんがえたさいきょうのアセットアロケーション
を仕立てたのです。
それに基づいて、粛々とインデックスファンドやETFを買い付けてきました。
日々の生活では、
・新興国株は大損するから割合を控えめにした方が良い
とか、
・やっぱり先進国株、米国が最強だぜ、米国株一択っしょ
とか、
・時代は金!
とか、
・不動産キテルヨー、シャチョサン、ドウアルカー
とか、何かで見たり聞いたりと、色んな誘惑があります。
でも、
・長期かつ分散投資が前提であり、
・途中でがっつり資産が目減りしても、最終的には投資額より増える可能性はまあまま高い
というインデックス投資の過去の傾向を信じることにした僕としては、どれか一つに絞って投資するなんてことはとてもできません。
経験から学んだ分散投資の重要性
子供のころ、デパートに行って、ママンにもらった百円でガキンチョ用のゲームコーナーでメダルゲームに熱中したことを思い出します。
お小遣いはありませんでしたので、百円ももらえるなんて僕にとっては超特別、非日常の夢のような出来事でした。
その百円でクレーンゲームを一回やって、
残念、取れなかったー。
ねー、ママン、もう一回やりたい、やりたーーい!
と、のたまうことは不可能な程度の家庭経済状況であることを把握していた賢い僕は、ママンが束の間(2、3時間)のお買い物タイムを楽しむ間に、その百円でお利口さんにして待っている必要がありました。
僕の取った行動は、百円をメダル10枚に交換し、それをいかに増やすか、いや、減らさないかを考える思考ゲームに興じることでした。
好んでプレイしたのは、メダル落としなどの大量にメダルを消費するものではなく、メダルを賭けて、勝負に勝てば賭けたメダルと同数またはそれ以上の払い戻しがあるタイプで、1回1枚のメダルから遊べるものでした。
・仮面ライダーのバイクレースゲーム
・アヒルさんのレースゲーム
・魚釣りゲーム
などがそれに相当し、いわばギャンブル色の強いゲームです。
10枚のメダルといえば、最大10回もプレイできるほどの大枚です。
与えられた10回のチャンスの中で、いかに楽しむかを真剣に考えていましたので、実際にゲームをプレイしている時は、
決してヌルヌルと動くわけでもない、カクカクのアニメーションで表現された賭けの対象となるキャラクター(〇〇ライダー、様々な魚)や、アヒルさんの可愛らしいフィギア、そして勝利時の払い戻しメダル数をにらみ、
む~むむむむむ、、、、、、、、
えぇぇぇぇいっ!!!
君に決めた!
と大きな覚悟を持って貴重なメダルを賭けるのでした。
もちろん1枚だけです。
払い戻しが1倍の賭け対象もありますが、それではメダルは増加しないことは理解していたので、最低でも2倍以上のものに賭けていました。
ゲーム開始後は、ゲーム画面のアニメーションや、アヒルさんがヒョコヒョコ不自然に移動する様子に目が釘付けになり、最高にドキドキしながら自分の賭けの行方を見守ります。
勝てばめちゃくちゃに喜び、負ければ何が悪かったのか考える、これを繰り返しました。
勝負中のみならず、その間には
・次はどのゲームに賭けるか
・場の流れはどうか
・他のプレイヤー(もっと年齢の低い子供しかいない)の勝ち負けの傾向はどうか
など周囲を常に観察し、その過程を楽しんでいました。
外から見たら、対してゲームをするでもなく2時間近くゲーム機の周りをうろうろしている変な子供に映っていたでしょう。
ちょっと調子がいいときは15枚くらいまでメダルが増えて、払い戻し3倍のものに最高ビットの3枚を賭けて一気に勝負に行ったりしました。
残り3枚ほどになってしまったときは、これまでの勝率から残り遊戯可能時間を想定し、残された至福の時を惜しみつつ、吟味に吟味を重ねて1枚1枚のメダルに思いを託します。
そして最後の1枚が消えていく瞬間には、心臓が張り裂けそうな思いととも、僅かな期待にかけてその日最高の祈りを捧げたものです。
結局、最終的にメダルが手元に残ることはありませんでした。
どんなに頑張って考えても、1点のみに賭ける方法が報われることはなかったのです。
なかなか的中させられないなら分散させればいいじゃない?
などと言われても、この類のゲームでは全ての賭けの対象にメダルを掛けた(1枚 X 6枠など)としても、払い戻し額はそれより少なくなります。(ある枠が最高の3倍払い戻しでそれを的中させてもトータルでは3枚の損失)
胴元が損するようには出来ていないに決まっています。
そのため、僕の様な弱小ギャンブラー(種銭が10枚しかない)は、あっという間にメダルを搾り取られて退場となったことでしょう。
どんなに頑張っても一点集中投資では勝ち続けることはできないということを、子供ながらに理解できた経験でした。
さて、なんの話をしていたか忘れそうになりますが、投資の世界でもこの法則は当てはまるようです。
・ある資産クラスだけに集中投資
・ある個別株だけに集中投資
していては、それがこけた時になす術がありません。
一方で、過去もそうだったように世界経済全体は今後も成長を継続する、と信じるならば、この傾向に乗っからない手はありません。
メダルレースのように、一か八か、伸るか反るかのギャンブルのように、常に落ち着かないドキドキに身をゆだねる必要がなくなります。
インデックスファンドを利用した世界経済への分散投資をするようになった僕ですが、そのアセットアロケーションの割合については
・本や効率的フロンティアの概念を基に決定
・あんまり悩んでも最適値はよくわからない
・分散されていればそれでいいや
という感じで、エイッ!と決めたに過ぎませんでした。
「低迷相場でも負けない資産運用の新セオリー」の中では、
・成長予想を考えると、新興国株クラスの割合を多めにしたらいいよ
・金も結構いいよ。資産全体の暴落時の下げ耐性up!
・ETFも色々あって、マニアックに特定分野のを組み合わせる手もあるでよ
といった一歩踏み込んだ戦略が説明されていました。
金や細分化されたETFは、僕にはよく理解できませんでしたが、新興国株の話にビビッと来た僕は、アセットアロケーションの割合をいじりたくなってきました。
また、以下の21世紀政策研究所という凄そうな機関が発表している資料
では、日本のGDP予想についてほとんど成長がないような結果になっていました。
そこで、
・現在の新興国株クラス目標値8%をもっと増やしたい
・その代わりにどこを減らすか
・日本債券クラスを減らすと、暴落時の資産目減りに耐えられなくてお腹痛くなるかも
・日本株の成長予想があまり良くないな
・そうだ、日本株(目標値24%)と新興国株の割合を入れ替えよう
・やってみて何となく嫌になったらまた考えればいいし
という貧相な発想を経て、アセットアロケーションを見直すこととしました。
新しいアセットアロケーションは以下のようになります。
成長の余地がたくさんありそうな新興国に多めに投資して、今後の世界経済の成長を追いかけられればなあと思います。
日本債券クラスの割合を減らさないことで、必ず生活防衛資金以上の無リスク資産を確保するという方針は変わらないので、途中で暴落しても大丈夫、な、はず、、、
いや、逆にチャンスと思って、暴落した資産クラスに突っ込めるような心の準備をしておきたいと思います。
なんだかギャンブルみたいだなあ。
あ、僕はパチンコやスロットは、やったことがありません
なんせお金がないですからね。
それにたくさん積みゲー、積ん読もあって、ギャンブルなんてやってる時間もないし。
チャリーン、、、、
おや?
これは昔メダルゲームでゲットした激レアの金色メダル!!!
金色だけは使わないで取っておいたなあ。
金色というか、もはやさびて茶色いだけだな。
あぁ、懐かしい。
あれ、なんだか今なら一発当てられる気がする!!
よし、メダルゲームコーナーへ GO !
きちんと並んで順番を守ってプレイするよ。
おじさんだからって怖がらないでよね。
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