読書は好きでハマると貪るように読みまくるシデです。
得られた新しい知識をとにかく使わないともったいないと感じ、しばらくソワソワしますが、そのうち残業強化週間が始まり、曜日感覚がなくなった辺りで本から得た知識は限りなく薄くなります。
読んだことはある気がする、
なんか良いこと書いてあった気がする
中身は、えーっと、、、ほら、あの、あれして、あれするあれでしょ?
という程度の感想しか述べられず、
読んだ読んだ詐欺
も甚だしいものです。
こんなに忘れやすい僕ですが、このギフト(神から与えられた特殊能力。言い換えれば忘れっぽいだけ)のお陰で
・嫌なことがあってもスッキリ忘れて、落ち込む時間を減らせる。
・漫画や小説は何度読んでも楽しい。ただしお気に入りに限る。
・残業をたくさんしても、しなかったかのように、、、いやこれは無理だ。
といった恩恵を受けています。
忘れられなかったとしたら、ゾッとします。
きっと何回か
fatality combo
を発動できるくらいに何かのゲージが貯まって、その後処理のために
もつ鍋パーティー
をしていたことでしょう。
さて、ブログを書くようになってから、過去記事を見返す機会が得られ、過去の自分の思考をなぞることができるようになりました。
読めばありありと当時の心境を思いだし、同意したり、よくわかってないアホだったなと思ったり、楽しいものです。
これまで読んだ本の中でも、先日読んだ
敗者のゲーム
は、忘れてはいけないものの一つのように感じました。
3歩歩いて忘れる前に、感想を書いておこうと思います。
理解したこと
市場は、びっくりするくらいの速さで本来あるべき価値に収斂するため、現在の価値は常に適正価格である。
割安株見つけた!
値上がりするかも、
とか、
あのファンドマネージャーには期待してるんよ。
だってたくさん手数料払ってんだから。
きっとあいつはやってくれる。
間違いない!!
これで駄目でしたとか言ったら、詐欺じゃん。
などという発想では、市場平均に勝てる可能性はとっても低い。
例えるならば、ドラゴンクエストのはぐれメタルを倒してがっぽり経験値を得ようとする心理に似ています。
ここでは普通の勇者(素人)と、レベル上げ命の勇者(プロのファンドマネージャー)で比較してみます。
普通の勇者が初期装備ではぐれメタルに挑めば、開幕ギラ、イオで全滅するし、毒針でワンチャン狙ってもすぐ逃げられてしまい、決してはぐれメタルを倒すことはできません。
たまに、間違って毒針が急所に刺さって、分不相応なレベルになってしまう人もいますが、そんなのはスーパー激レアです。
一方で、
・ちからを500以上に上げて疾風突きをマスターした格闘家や、
・星振る腕輪を入手し、はぐれメタルより素早くなったピラミット攻略家
などといった、はぐれメタルを倒すためには手段を選ばない荒くれたちの存在により、はぐれメタルは発生と同時に狩り尽くされてしまいます。
こういったプロフェッショナル達は、その裏で血の滲むような努力を重ね、その超人的な能力を手にしています。
ここまで到達するのに費やしたレベル上げの時間や装備品に回す大金は、凄まじいものになっていることでしょう。
また、彼らのような高レベルの者にとっては、はぐれメタル程度の経験値を得てもレベル上昇に寄与しないため、最早意味のないものになっているでしょう。
言ってみれば、はぐれメタルに求められる、
こいつを倒すと一気にレベルが上がるぜ
という価値は消失しているのです。
普通の勇者: そもそも倒せないからその価値を享受できない。
レベル上げ命の勇者: 簡単に倒せるが、既に高レベルのため全然レベルが上がらない。
ここでドラゴンクエストの冒険の目的を考えてみます。
それは、速やかに魔王を倒して世界に平和を取り戻すことであるはずです。
一刻も早く、魔王を撃破しなければなりません。
何も、はぐれメタルを倒したいがために無駄にレベル上げしたり、大金を払って装備品を揃えたりしなくてもいいはずです。
そんなことをしていては、ちょっと賢い魔王であればその隙に世界を支配してしまうでしょう。
普通の勇者に出来ることは、冒険の進行に沿ってそのエリアごとの魔物と自然にエンカウントするごとに戦い続け、自然にレベル上げすることです。
魔王の世界征服は、そのような勇者に合わせて進行することになっているので、間に合わないということはないはずです。
投資でも、一発あてようとするとうまくいきません。
かといって、素晴らしい頭脳を持つプロが最高の環境(最新の情報、ラグのない通信環境など)で運用するアクティブファンドに頼ろうとすると、手数料がたくさんかかってしまい、その割には市場平均に勝てるかどうかも怪しいです。
実際に運用しているプロが、自らが運用するファンドに投資して市場平均より低い成績を記録したとしても、彼らはへっちゃらでしょう。
彼らはそれ相応の給料を貰っていて、その上、賢いので、全資産をそこにぶっこむというアホなことはしません。
自分のファンドがしくじっても何てことはない、という許容範囲に収まる程度にしか資産を回さないでしょう。
もし確実に儲かると分かっているなら、誰にもその秘密の方法を明かさず、一人でひっそりとやってニヤニヤしていればいいのです。
このように、
目的(魔王撃破 = 老後に備えた資産形成)
を達成するためには、
普通にこつこつとやる(冒険をシナリオに沿って進行する = インデックスファンドに積立投資する)
方が、短時間で済むと理解できます。
ごちゃごちゃやった結果、目的達成が遅くなるくらいなら、
目の前のニンジンをぐっと我慢して、地道に進める、
これが、僕が敗者のゲームを読んで(ドラゴンクエストで遊んで)学んだことです。
え?
シデは、はぐれメタルとエンカウントしてもガン無視しているんだろうな?
そんなもの全力で倒しにいくに決まってるでしょ。
めいれいさせろ
→全員直接攻撃
→会心の一撃に賭ける
これで決まりです。
でも倒せることは稀です。
そんなときは、小学生の時に夢中でプレイした
不思議のダンジョン トルネコの大冒険
を思い出し、はぐれメタルが通路の袋小路に入り込むのを待って、端っこに追い詰め、
君がッ
倒れるまで
殴るのを止めないッ!
と言いながら攻撃ボタンを連打するのです。
あまり時間をかけずに、手に入りそうなチャンスには手を出す。
ダメなら諦める。
でも、確実に行けそうな時は全力で。
このような学校でも教えてくれない大事なことを、ゲームは伝えてくれました。
あれ?
敗者のゲームの感想分がドラクエの感想になっている気が、、、
まあいいや、僕はドラクエ3が好きです。
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