イタリアのビアレッティ(BIALETTI)社製のマキネッタ「モカエキスプレス」を愛用しています。
マキネッタとは直火式エスプレッソメーカーの通称であり、イタリアの家庭には一家に1台レベルでやかんのように普通に存在するもののようです。
これがあると自宅で安く、お手軽にエスプレッソが作れるようになります。
そんなモカエキスプレスを知るきっかけとなったエピソードを紹介します。
モカエキスプレスの詳細については、直火式エスプレッソメーカー(マキネッタ)「ビアレッティモカエキスプレス」の紹介!昇天しそうないい香りの美味しいエスプレッソを作ろう!をご覧ください。
コーヒー好きにおすすめしたいマキネッタのエスプレッソ
コーヒー好きの方は、いろんなお気に入りのコーヒーがあるでしょう。
例えば
- お気に入りの缶コーヒー
- お気に入りの喫茶店のブレンド
- お気に入りの豆の銘柄
- お気に入りの焙煎の具合
- お気に入りの豆のひきの粗さ
など、様々な好みがあるでしょう。
僕はというと、自分の家でマキネッタを使って自分でいれるエスプレッソが断然大好きです。
あのエスプレッソの芳醇な香りと濃厚な味を知ってからは、喫茶店やレストランで出てくるドリップコーヒーを飲んでも「落水珈琲水如(どりっぷこーひーみずのごとし)」という感じで、味も香りも全く物足りなくなりました。
やや苦い水を飲んでいるだけのような不満感さえ出てきます。
エスプレッソといっても、ごっつい、うん十万円のエスプレッソマシンのような高級品で作るものではなく、家庭でドリップコーヒーをいれるように作るものです。
マキネッタを知るまでは
- エスプレッソって専用マシンがないと作れない
- 店でエスプレッソを頼んでも、ちょっとしか量がないから損した感じがする
という先入観からエスプレッソ自体を避けており、エスプレッソマシンなんて金持ちの道楽の高級品で縁のないものだと思っていました。
マキネッタを知った今となっては、全然そんなことは感じていません。
当時はひどい勘違いをしていたものだと感じており、過去の僕には説教してやりたいくらいです。
そう、説教するとすれば

エスプレッソに謝れ!
この残業大好き、従順社畜が!
お前にはお仕置きが必要だねぇ。
そうだ!鼻の穴に熱々のエスプレッソを注いでやろうか・・・

ブヒィィィィ!
ごめんなさい!
ぜひ注いでください!
お、お、お願いしますぅ!
あっ、あつっ、、、あっつ!
もっとぉぉぉ!
もっとおかわりくださぁい!
ビクンビクン
という感じでしょうか。
そんな夢のような環境を提供するのがビアレッティ(BIALETTI)社製 のモカエキスプレス です。
モカエキスプレスを知るきっかけ
モカエキスプレスを知るきっかけは、仕事で長期出張していた際に、たまたま一緒になったイタリア人(ここではナランチャと呼びましょう)でした。
彼は異国先の職場であるにも関わらず、仕事の休憩時間のたびにエスプレッソを淹れるためにモカエキスプレスを使用していたのです。
モカエキスプレスを使ったことがある人は分かると思いますが、水、モカエキスプレス本体の他、コーヒーの豆をひいた粉、湯沸かし用のコンロなど、事前準備が必要となります。
それをわざわざ異国に持ち込み、しかも自宅や宿泊先ではなく職場で使うとなると、何だかやばいやつの空気が漂い出します。
湯を沸かすガスコンロなど職場にありませんでしたが、ナランチャの持っていたモカエキスプレスは電気加熱式であり、コーヒー豆の粉、水、電源があればどこでもエスプレッソが作れる環境を整えていたのです。
以下が電気式のモカエキスプレスとなります。
一万円オーバーと直下式よりも結構高いですが、その気になれば買うことはできる値段です。
もちろんコンセントの変換タップも持参しており、電圧やコンセント形状の違いに対応することも忘れていませんでした。
いくら母国で毎日のようにモカエキスプレスを使って休憩のたびにエスプレッソを飲んでいるからと言って、それを異国にまで持っていくでしょうか。
日本人ならお茶の葉と急須を外国に持ち込むレベル。
その時は単純に物好きな奴だと思っただけでしたが、今となってはイタリア人のエスプレッソに対する執念が相当なものであることが理解出来ます。
なんなら、僕も何回か職場でモカエキスプレスを使う方法がないか考えたこともあります。
モカエキスプレスの第一印象
モカエキスプレス初見の機会は、知り合った日の休憩時間でした。
ナランチャがかばんをゴソゴソし始めたかと思うと、いきなり金属の塊を机の上に出してきたのです。
何をおっぱじめるのかと思って見ておりますと、慣れた手付きでその金属の塊(モカエキスプレス)にコーヒー豆の粉、水を仕込み、本体を締めこんだ後に、コンセントに通電するところで一旦ナランチャの動きはおとなしくなりました。
その所作は素早くかつ丁寧で無駄のないものであり、瞬きするのを忘れて見入ってしまうほどでした。
しばらくして、コポコポという音とともにコーヒーのいいにおいが立ち上ぼってくると、ここでやっとコーヒーをいれる道具だということが理解できました。
飲み物の自販機もあるのに、そこまでしてコーヒー飲みたいのかと思って見ていましたが、その金属塊からはそれはそれはいい香りが立ち上ぼり、思わずスンスンと鼻を鳴らしてしまうほどでした。
コポコポという音が消えたところで、ナランチャは立ち上がりコンセントを抜きます。
コーヒーが出来上がったと判断したようです。
金属塊をカップに向けて傾けると、ややとろみのある真っ黒い液体が現れました。
まずその少なさに驚かされました。
全部で100 mL位のすぐなくなってしまうような量しかなかったのです。
更に驚いたのは、それをその場にいる数人でシェアしてくれたことです。
たまたまあった紙コップにちょっとずつ注がれたものを、僕もいただくことができました。
衝撃的な味と香りのモカエキスプレスのコーヒー
元の量が少ないので、それを分けた一人分は非常に少量です。
しかし、一口含むとその香りと味におったまげました。
これまで飲んだドリップコーヒーと比べ物にならない深い香りに鼻がスーっととおり、濃厚な苦味に加えて、コクだか、酸味だか、まろやかさだか、なんと表現するのかわかりませんが、
なんだこれ!
うんまっ、とにかくうまっ!
うわー、もっと飲みたい!
という強烈な感動を覚えたのです。
味の秘密を実際に使っているイタリア人に確認
これまでのコーヒーに対する概念が吹っ飛び、舌に残る濃厚なコーヒーの余韻にクラクラしながら僕は思いました。
金を積んでいい豆を調達出来れば、コーヒーはこんなに美味しくなるんだな、と。
発想が下品な僕は、
「いったいどんないい豆を使ってるんだい。
超うまいよ、このコーヒー。
さぞかし高い豆なんだろうね。」
と不正確な英語でナランチャに問いかけました。
するとナランチャは
「いやいや、ちゃうねん。ちゃうねん。
普通に現地のスーパーで買ったやつやで。
別にイタリアから持ってきた特別製とちゃうで。」
と流暢な英語で返答するのでした。
その後、ナランチャは休憩時間のたびに当然のようにコーヒーを淹れ、その度に僕に振る舞ってくれました。
僕はすっかりそのコーヒーの虜となっており、興味はどんどん膨らんでいきます。
高価な豆がその味の秘密ではないとすると、残るはコーヒーをいれる道具が特別なものであると考えるのは当然です。
ついには勇気を出して、
「それにしても君のいれるコーヒーは格別だね!
そのいかしたマシーンは何て言うんだい?
僕も家で使ってみたいから教えてくれよ。」
と下手くそな英語で問いかけるに到ったのです。
ナランチャは、
「おいでなすったよ、かもネギさんが(ニヤニヤ)、、、、
ボラボラボラボラボラボラボラボラ!
ボラーレ・ヴィーア!」
とは言いませんでしたが、
・モカエキスプレスという製品であること
・類似商品は他にもあるが、ビアレッティ社製のものを選ぶべきであること
(このようなエスプレッソメーカーの総称をマキネッタと呼び、ビアレッティ社のマキネッタは「モカエキスプレス」という名前である。)
・使用上のコツ
を教えてくれました。
その場でアマゾン検索して、自分の欲しいものリストに登録したことは言うまでもありません。
その他、誰もが気になっているであろう「エアロスミス」を出したり引っ込めたりするスタンド能力については、残念ながら怖くて聞けませんでした。
モカエキスプレスの購入を即決
それまで少ない経験ながらも、ファミレスやらコーヒーショップで飲んだことのあるエスプレッソを美味しいと思ったことがありませんでした。
そこに、ナランチャのエスプレッソを知ったことで、
・エスプレッソって美味しいんだ!
・高価でごついエスプレッソマシーンなくてもエスプレッソ作れるんだ!
と悟り、このモカエキスプレス購入を即決したのです。
ナランチャのモカエキスプレスは、電気式のためコンロがなくてもエスプレッソを作れるものの、100 mLといった少量であるという制約がありました。
この量では僕に足りないと感じ、マグカップになみなみ注げるように300 mL作れるもの(6カップ用)を選びました。
モカエキスプレスの詳細を知りたい方は、直火式エスプレッソメーカー(マキネッタ)「ビアレッティモカエキスプレス」の紹介!昇天しそうないい香りの美味しいエスプレッソを作ろう!をご覧ください。
また、ナランチャのものは昔ながらの材質のアルミ製でしたが、ステンレス製もあるという事を知り、ステンレス製のものを選びました。
こちらは直下式エスプレッソメーカーであるマキネッタの中で、モカエキスプレスの仲間となるヴィーナスという製品になります。
マキネッタの中でも特にモカエキスプレスがおススメ
ドリップコーヒーでは物足りないあなた!
エスプレッソマシーンは高くて手が出ないあなた!
好きなスタンドはエアロスミスのあなた!
モカエキスプレス おすすめです。
サイズも色々、1~18カップ(50 mL ~ 900 mL)まで作れるものがあります。
伝統的なアルミ製、スタイリッシュなステンレス製など、材質、デザインが異なるものがあり、お好みのものが選べます。
ステンレス製は、IHヒータでも使えました。
あと、ナランチャが言っていましたが、これで作るコーヒーはエスプレッソではなく、モカというそうです。

ガスコンロで使用する場合は、五徳に安定して乗せるための金属製サポート用リングもありますので合わせて購入すると便利です。

え?上手に作れるか不安だから買うのがためらわれる?
それならマキネッタで超美味しいコーヒーをいれるコツ9つを紹介!の記事も一緒にどうぞ。
まじ美味いっすよ
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