内窓リフォームの見積3社比較!リクシルのSグレードで補助金をたくさんもらおう

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光熱費
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あなたの家の窓は、どんなものを使っていますか?

最近の燃料費高騰の影響から、光熱費が例年よりも高くなったという方も多いことでしょう。

特に冬は、窓を通して室内から家の外への放熱も大きくなり、光熱費が増える原因になっています。

逆に言えば、窓の断熱性を上げれば、冬場の暖房費が大きく下がる可能性があります。

窓の放熱量を推定して断熱窓リフォームの効果を確認してみた!暖房費が年間1万円くらい安くなりそうにて、暖房費がどれくらい浮くのか検討しておりますので、参考にどうぞ。

我が家では、断熱性の良い窓へリフォームをするために業者見積を実施しました。

3社に見積を依頼し、その結果がやっと出そろったところです。

せっかくなので、見積の比較結果と業者やり取りを通して得られた知識をまとめて報告します。

「シデとセルリアンの節約blog」では、シデセルリアンの夫婦でブログを書いており、普段は節約家計管理投資に取り組む様子を紹介しています。

特に家計簿に自信あり!

この記事は夫のシデが書いています。

窓リフォームの見積条件

窓のリフォームは色々な方法がありますが、今回は窓本体の費用が安く、工期も短い内窓の追加設置工事としました。

その他、見積に影響がある要素としては以下が挙げられます。

  • 窓の数
  • 窓の大きさ
  • 窓ガラスの仕様
  • 窓サッシの仕様

窓の数、大きさについては、次の段落の表で紹介します。

窓ガラスは、リクシルのインプラスの中から、Low-E複層ガラス、かつ封入ガスは空気層の仕様としました。

窓サッシは樹脂としました。

窓リフォームに対して国から補助金が出る制度があるのですが、補助金を多めにもらうためには断熱性の高い窓を選択する必要があります。

具体的にはSグレード取得を狙って、上記の仕様としています。

「先進的窓リノベ事業」の補助金で断熱性能の高い窓にリフォームして冷暖房費を削減しよう!窓業者の見解と今後の方針を紹介では、補助金制度の概要を紹介していますので、参考にどうぞ。

内窓リフォームの見積3社比較

業者名称の開示は控えますが、以下の3つの業者に見積を依頼しました。

  • リフォーム業者A: 大手っぽい
  • リフォーム業者B: こちらも大手っぽい
  • 窓専門業者: 地域の窓屋さん

もらった見積を同条件になるように整理して、表にまとめました。

窓の大きさは身バレ防止のために非開示として、代わりに面積を表示しています。

 面積サイズ補助金リフォーム業者Aリフォーム業者B窓専門業者
 A  内窓本体内窓本体内窓本体
 m2 
玄関0.4936,00032,40032,40027,000
1Fトイレ0.4936,00027,00027,00022,500
洗面所0.4936,00032,40032,40027,000
風呂場0.6336,00030,00047,02839,200
リビング 掃き出し窓3.2184,000121,200121,200101,000
リビング 腰高窓1.4536,00047,40047,40039,500
ダイニング 腰高窓1.4536,00047,40047,40039,500
キッチン 縦長0.3336,00030,60036,60028,470
階段1.0636,00047,40047,40039,500
2Fトイレ0.3536,00027,00027,00022,500
ゲーム部屋 腰高①1.1336,00047,40047,40039,500
ゲーム部屋 腰高②1.4536,00047,40047,40039,500
洗濯もの干し部屋 腰高窓1.1336,00047,40047,40039,500
洗濯もの干し部屋 掃き出し窓2.7257,00099,00099,00082,500
寝室 掃き出し窓2.7257,00099,00099,00082,500
屋根裏 36,0000021,470
合計  630,000783,000806,028669,670
       
   内窓本体 小計783,000806,028691,140
   工事費180,000152,000145,000
   諸経費101,04057,4815,000
   小計1,064,0401,015,509841,140
       
   消費税106,404101,55184,114
   合計1,170,4441,117,060925,254
       
   補助金630,000630,000630,000
   手出し540,444487,060295,254

一番高い業者と安い業者では24万円もの差があります。

複数業者による見積比較は、相場観を養うためにも、やはり重要だと改めて感じました。

業者は自社工場を持っている場合と、メーカーに委託して卸している場合があるようです。

メーカーカタログ価格の40%で引っ張れるという業者もあれば、半額の50%で納めるという業者もありました。

1社だけの見積では、このような価格差は見えてこないでしょう。

やって良かった、相見積もり!

内窓リフォームに対する業者見解と得られた知見

リフォーム業者といえど、その対応、知識はピンキリなようで、しっかりしたところもあれば、ポンコツなところもありました。

複数の業者と付き合うことで自分の知識を強化できるし、その知識を基にして、業者の提案の妥当性や割引交渉が可能なポイントも見えてきます。

業者が言うとおりにホイホイと従って楽をするのも一つの手ですが、まだ僕はそれほどボケていないと思っているので、ガッツリと業者に質問しまくりましたw

ここからは見積実施で得られた知見をツラツラと書いていきます。

https://misawa-reform-kanto.co.jp/madorenova/
  • 先進的窓リノベによる補助金は、総工事費の50%程度を目安としている、という記述がある。
    しかしながら、必ずしもそんなことはない。
    高い業者は高いし、安い業者はびっくりするほど安い。
    補助金は50%までしか出ません、という業者は嘘つきである。
  • 代表的な窓のメーカーはYKK APとリクシルが挙げられる。
    3社の業者ともに、両社に価格差はあまりないと言っていた。
    しかしながら、先進的窓リノベの対象商品を確認すると、Sグレードを取得可能となる窓仕様は以下のとおりであり異なっている。
    YKK AP: Low-E複層、かつアルゴンガス封入
    リクシル: Low-E複層、かつ空気層

    アルゴンガス封入は追加料金が発生する。
    当然、空気層の窓の方が安くなる。
    YKK APでは空気層の場合はAグレード止まりとなるが、リクシルではSグレードとなり、安い窓なのに多くの補助金がもらえることとなる。
  • 業者には「断熱性が高い窓が良いが、補助金がたくさんもらえて手出しが最も少なくなるような提案を希望する」と伝えた。
  • リフォーム業者Aは、YKK APのSグレードとなる窓を選定してきた。
    見積総額は約140万円で、補助金約60万円との差額で手出しは80万円だった。
  • リフォーム業者Bは、YKK APのAグレードとなる窓を選定してきた。
    見積総額は約120万円で、補助金約50万円との差額で手出しは70万円だった。
  • 窓専門業者は、リクシルのSグレードとなる窓を選定してきた。
    見積総額は約90万円で、補助金約60万円との差額で手出しは30万円だった。
  • 窓専門業者のみがリクシルのSグレードが有利である点に業者自身で気付き、良い提案をしてくれた。
    何にも考えないで「YKKもリクシルも違いはないっすよ。アルゴンガス入りは高いからYKK APの空気層の窓で見積しやした。Aグレード取れれば補助金も出るんで十分でガンショ」とクソみたいな提案をする業者とは雲泥の差であった。

    特にリフォーム業者Bは、見積書記載の窓の寸法も数量も誤っているし、総額の足し算も合ってないしで、やる気を感じられない。
    窓の採寸をした後で、後日また正式に採寸するとか寝ぼけたこと言ってたし。
  • リフォーム業者A、Bには、「リクシルの空気層でSグレード取れるんだから、すぐ見直せや」と見積を突き返したのは、当然のことである。

    窓専門業者のカタログ価格の50%調達に対し、リフォーム業者A、Bは40%割引が最安とのことだったが、諸経費とか工賃とかも高いし、結構マージン乗せてるのねとしか思えない。
  • YKK APとリクシルの窓を各所で混在させるチャンポン納入も可能である。
    (業者によると思うけど)
  • 浴室に内窓を設置する場合、以下の制約がある。
    YKK AP: 浴室専用の窓仕様がある。先進的窓リノベの対象となるものはAグレードが最高。Low-E複層の選定が出来ない。

    リクシル: 浴室専用の窓仕様がある。先進的窓リノベの対象となるものがない。ただしLow-E複層の選定も可能である。

    我が家の場合は、先進的窓リノベの対象となっていないが窓専門業者の提案で、リクシルのLow-E複層をわざと選定し、U値的にはSグレードを取得可能として、ワンチャン補助金を狙えるようにした。

    先進的窓リノベの対象外となった場合、こどもエコすまいという別の補助金制度を適用できる可能性がある。
  • YKK APの浴室用窓はLow-E複層ガラスが選択できない。
    この理由を業者に確認した。
    「既存の窓との間に熱がこもり、サッシの樹脂が変形、ひしゃげる可能性があるため」
    とのことだったが、いまいちの回答と感じた。

    そもそも浴室以外の窓でも熱がこもることはあるのに、浴室だけはダメとか意味不明である。
    リクシルでは浴室でもLow-E複層ガラスが選定可能なこともあり、なおさら理由として成立していない。
    熱湯を浴室側からいきなりぶっかけたとかの条件で想定外の温度差が生じた場合に割れる、とかだと分かる。

    ダメダメなリフォーム業者Bに同様の質問をした際には、
    「Low-E複層ガラスの金属膜は水分に弱いので浴室には使えないんですよ」
    と言っていた。
    これも怪しい。
    そもそも、他の内窓だって結露すれば水分に暴露する。
    内窓の複層ガラスの構成を考えると、高遮熱タイプの場合にLow-Eガラスは既存窓側、普通ガラスは浴室側となり、Low-Eガラスの金属膜は水分に触れにくい。
    適当なことを言っているようにしか感じなくなり、ますます信頼を損なった。
  • 浴室の窓は隣家の玄関口、通路に近いため、曇りガラスの内窓とした。
    透明ガラスから曇りガラスへの変更は、追加料金がなかった。
    曇りガラスよりも目隠し効果の高いフロストガラスとした場合は、追加料金が必要となる。
  • アルゴンガス封入の窓は空気層の窓よりも断熱性が高い。
    一方で、封入したアルゴンガスがサッシ材質の経年劣化で漏れてしまい、長期的には空気に置換される懸念がある。
    この点を確認し、以下の業者回答が得られた。
    「ガス抜けの目安の正確なデータはないが、10年経過時でも10%以下の漏洩である。」

    せっかくのアルゴンガス封入仕様の窓を選択しても、短期間しか有効でないとなれば、選択を躊躇するところであったが杞憂となった。
  • Sグレードの更に上の断熱性能となるSSグレードの内窓が存在する。
    真空ペアガラスというやつらしい。

    窓専門業者は、高性能すぎるためガラス間の温度差が大きくなりガラスが割れる、熱割れの懸念があることから、おすすめしない、とアドバイスしてくれた。
  • 引き違い窓が設置できない箇所は、開き窓としていた。
    カタログを見ると開き窓よりも安いFIX窓というものがある。
    FIX窓と言っても、ハメ殺しでなく外すことが可能である。
    安いFIX窓を採用した。
  • 小さい窓ほど値段が安くなる。
    一方で補助金は窓の大きさごとに3区分されているのみであり、最小の補助金額は固定されている。
    よって小さい窓がある場合、窓の値段を補助金額が上回ることがある。
    我が家の場合は、当初予定していなかった屋根裏の小窓に内窓を設置することで、その窓についてはプラス収支とすることができた。
    ちなみに、工事全体で補助金が多くなり手出しがなくなってしまうような場合は、補助金自体がもらえなくなるそうだ。

    なお、リフォーム業者に屋根裏の窓に内窓を追加する意義を尋ねてみたところ
    「屋根の日射による入熱が支配的であり、内窓追加による断熱の効果は望めない。よって設置する意味はあまりない。」
    との回答だった。

    模範解答は「小窓なら補助金が上回るんでやった方がいいです」だったのにね。
  • 支払方法は現行振込のみだった。
    クレカ払い出来たらいいのに。
  • 納期は契約後2カ月!
    そんなにかかるんかい!

内窓リフォームするならリクシルのSグレードで補助金をたくさんもらおう

リクシルのSグレードはYKKの同一仕様よりもたくさん補助金を引っ張れるのでお得です。

なぜそうなのかはよく分かっていません。

断熱性能の算定方法が違うのか、ガラスや樹脂サッシに工夫をしているのか、謎は謎のままです。

ある窓屋さんのHPでもリクシルの窓について解説しています。

合わせて確認いただくと知識が深まります。

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まとめ

リフォーム業者や窓業者の相見積を取ったことで得られた知見を紹介しました。

3月に契約予定で、5月中頃に取り付け工事となりそうです。

手出しは20~30万円程度となり、窓の放熱量を推定して断熱窓リフォームの効果を確認してみた!暖房費が年間1万円くらい安くなりそうにて確認した電気代の節約分を20年くらいでペイできるのではと考えています。

窓リフォーム工事、とっても楽しみです!

皆さんは窓リフォームを検討していますか?

補助金は全体で1000億円までと上限があります。

早く動いたもの勝ちとなりそうです。

ぜひ、皆さんの状況を教えてください!

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普段は節約家計管理投資に真面目に取り組んでいます。

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コメント

  1. tio より:

    通りすがりのものです。
    ユニットバスの場合は窓枠が樹脂製です。
    フリー窓枠といって外窓の大きさにあわせてユニットバスの施工業者長さなどをカットして納めます。
    居室の窓枠はおそらく木製が多いと思います。
    木製よりは樹脂製のフリー窓枠の方が高熱に弱いのかもしれないですね。
    では。

    • shide-ceru より:

      tio様

      コメントありがとうございます。
      風呂場内は水に濡れるので、腐食を考えると樹脂製の方がよさそうですね。

      今回設置する内窓は、居室、風呂場共にサッシも枠も樹脂製となり、断熱性がよくなるので楽しみです。

      シデより

  2. 施工済み より:

    興味深い記事、拝読いたしました。私も先進的窓リノベで施工済み・申請待ちです。
    >よって小さい窓がある場合、補助金額の方が上回り、手出しがなくなってむしろプラス収支となることがある。
    >我が家の場合は、当初予定していなかった屋根裏の小窓に内窓を設置することでプラス収支とすることができた。

    ここは筆者様はご理解しているかもしれませんが、初めての人には誤解を与えかねないので注意が必要です。
    発注全体でプラス収支になった場合は、補助金申請ができなくなります。
    プラスでなくとも、消費税抜きの価格が補助額を下回ってはいけません。
    少なくとも消費税分の手出しは必要になるということです。
    https://window-renovation.env.go.jp/assets/doc/faq_reform_mado.pdf
    >No.23 本事業の補助対象となる窓のリフォーム工事代金が、補助額を下回る場合どうすればよいか
    >仮にリフォーム工事代金が補助額を下回る場合、当該工事全体が本事業の補助対象になりません。

    収支の計算は発注単位と言われているので、複数の小窓単位でプラス収支にしつつ、大きい窓の負担を軽減する、というテクニックは有効かと思います。
    また、万が一収支がプラスになる場合は、いくつかの窓をこどもエコみらいで申請して補助額をあえてガクッと落とすという提案をした業者もいました。
    ご参考まで。

    • shide-ceru より:

      施工済み様

      コメントありがとうございます。

      ご指摘のとおりですね。
      ちょっと修正します。

      シデより