「先進的窓リノベ事業」という制度があることを知りました。
補助金が出るので、窓を安くリフォームするチャンスが到来しています。
補助金を最大限に利用し、窓のリフォームで家の断熱性向上により入熱、放熱を低減し夏の冷房費、冬の暖房費を安くすれば、年間の出費を抑えられて節約につながるかもしれません。
さっそく業者に見積もりを依頼しております。
既存の窓の状況を整理し、業者との打ち合わせ結果や今後の方針をここに記しておきます。
「シデとセルリアンの節約blog」では、シデとセルリアンの夫婦でブログを書いており、普段は節約、家計管理、投資に取り組む様子を紹介しています。
特に家計簿に自信あり!
この記事は夫のシデが書いています。
先進的窓リノベ事業とは断熱性能の高い窓へのリフォームに対する補助金制度
先進的窓リノベ事業の事業概要を確認すると、正式名称は以下のとおりで、非常に長い名前の事業です。
- 経済産業省事業: 住宅の断熱性能向上のための先進的設備導入促進事業等 (令和4年度補正予算(第2号))
- 環境省事業: 断熱窓への改修促進等による家庭部門の省エネ・省CO2加速化支援事業(令和4年度補正予算(第2号))
紹介文は以下のとおり。
先進的窓リノベ事業は、既存住宅における窓の高断熱化を促進するため、改修に係る費用の一部を補助することで、エネルギー価格高騰への対応(冷暖房費負担の軽減)や、2030年度の家庭部門からのCO2排出量約7割削減(2013年度比)への貢献、2050年ストック平均でZEH基準の水準の省エネルギー性能の確保への貢献を目的とする事業です。
先進的窓リノベ事業の事業概要
最近の燃料費高騰に伴う電気代、ガス代の上昇や、燃料大量使用に伴うCO2の排出抑制が叫ばれている中、世界基準では省エネ対策が遅れている日本の現状を改善するのが目的と理解しました。
個人的にはCO2の排出量が増えようが減ろうがあまり興味がなく、電気代の高騰も払えないほどではないので、節電して乗り切ろうと言う感覚でした。
でも、この制度を活用することで長期では金銭的に得をしたり、快適な生活が得られたりしそうだと判断できたので、がっつりこの制度を活用することにします。
事業全体の予算は1000億円とのこと。
一軒家を丸ごと窓リフォームするとすぐに50万円とかいきそうです。
100000000000円 / 500000円/軒 = 200000軒
何とか20万軒の中に滑り込む必要があります。
我が家の既存の窓の状況
我が家はハウスプロバイダーが建売していた二階建ての一軒家です。
築15年。
新築ではなく中古で購入したので新築当時の様子はわかりませんが、築浅の築5年の時点で購入しました。
中古住宅ってどうやって選ぶの?見学、値引き交渉、住宅ローン契約からマイホーム購入までの流れ、注意点をご紹介!新築よりも割安で結構いいですよで当時の様子を紹介しています。
購入当時の大きな家の劣化はなく、その後の家の経年劣化具合はだいたい分かっているつもりです。
現状は窓本体の大きな劣化はないものの、以下の変化を把握しています。
- 一部の日当たりの良い窓ではプラスチックのクレセント錠が劣化し強度が落ちているような気がする。
- 窓枠(額縁)の木に貼り付けてあった化粧カバーの浮きが目立ってきた。ノリが劣化したのか、湿気でカバー自体が伸びたと推測。
窓の機能的には何の問題もありません。
既存の窓の種類は以下の二つです。
- 引き違い窓: 真ん中に鍵がついていて、左右どちらでも自由な開度で開閉できる窓。よく見るやつ
- 滑り出し窓: コック形状の鍵がついていて、奥に押し出すように開ける窓
窓の仕様を整理すると、以下の表のようになります。
窓のガラスを囲むサッシは全てアルミであり、熱をよく伝えるので部屋の中が夏は暑くて、冬は寒いです。
表中の番号は設置されている部屋を示しています。
引き違い窓 | 引き違い窓 | 滑り出し窓 | |
単板ガラス (1枚ガラス) | 複層ガラス (2枚ペアガラス) | 単板ガラス (1枚ガラス) | |
防火窓(網入りガラス) | ① | ② | ④ |
シャッター付き(網なしガラス) | 該当なし | ③ | 該当なし |
①玄関、トイレ、階段、風呂場、洗面所
②2階居室
③1階居室
④台所、屋根裏
状況を整理して驚いたのは、風呂場や洗面所の窓が寒さ対策のない単板ガラスであったことです。
冬は他の部屋や廊下と風呂場の温度差が大きいとヒートショックで死ぬとか聞いたことがあったので、さすがに寒さ対策のために複層ガラスを採用していると思い込んでいました。
建売の原価を抑えるために、そんな配慮はしていなかった模様w
マジかよ。
寒い窓は数百円でできる断熱対策としてプラダンを設置しており、開けることなんかないし、窓ガラスなんか見えていませんでした。
今頃になって気付いたマヌケが見つかったという訳です。
プチプチが手に入ったら窓に直行し、プラダンの間に突っ込んだり、プラダンの外側に張り付けて層を増やして断熱を強化していくスタイルです。
ハウスプロバイダーの窓の採用思想として、以下がうかがえます。
- 居室ではない部分の玄関、トイレ、階段、風呂場、洗面所、台所の窓は単板ガラスとし、コストを抑える。サッシはもちろん安いアルミとしてコストを抑える。窓があって明るい方がいいじゃん。窓がないと暗くなって誰も買ってくれないじゃん。寒さ対策?何それ、おいしいの?
- 居室部分の窓は一応、複層ガラスとする。サッシは安いアルミとしてコストを抑える。断熱機能のあるガラス採用とかガス充填とか、いらないっしょ。やりすぎだよ、そんなの。周りの家だってアルミサッシのペアガラスしかないじゃん。断熱性の重要性とか流行らないしw あんなのクソ高いし、意識高い系向けの自己満専用だわ。ないわー。
その他の特徴として、シャッターや網入りガラスが採用されています。
防犯のためと思い込んでいましたが、防火窓と呼ばれるもので、火災の延焼を抑える目的があるそうです。
防火地域とか準防火地域では防火窓を使用する必要があります。
ガラスに網を組み込み、炎であぶられた際にすぐにガラスが割れないようにすることで火の回りを遅くできると。
知らなかったー。
周辺住宅の窓はアルミサッシが多い
家の周辺を散歩した際に、一戸建ての窓のサッシやガラスにどんなものが使われているのかを確認してみました。
その結果、ほとんどの家ではアルミサッシのペアガラスが使われている様子でした。
うちは地域区分表でいうと6地域に相当するので、あまり寒さ対策がされていないということでしょう。
一軒だけ樹脂サッシと思われる窓を採用している御宅がありました。
自由設計っぽい家だったので、窓にかなりこだわったのでしょう。
よく見ると全ての窓が樹脂窓っぽい。
あたたかそうで、マジうらやましいw
冷暖房費がうちより少なくなっているかと思うと、もういてもたってもいられなくなります。
あと、築30年とかの古い家は、シャッターがなかったり、網入りの窓ではないのでそもそも防火対応してないっぽいことも分かりました。
物の見方が変わるなー。
窓リフォームの選択肢と補助額
補助金の対象となる窓のリフォーム工事は、大きく分けると以下の3つになります。
- 内窓設置: 既存の窓をそのままに、内窓を追加で取り付け。
- 外窓交換: カバー工法とはつり工法がある。カバー工法は既存のサッシを覆うように新しいサッシを設置し、既存の窓ガラスよりも小さい窓に取り換える。はつり工法は既存の窓枠と共にサッシ自体を取り替えるために、壁を壊す工事が発生する。窓自体の大きさは小さくならないものの、カバー工法に比べて大規模な工事となるため工期が長くなる。
- ガラス交換: 既存のサッシをそのままに、窓ガラスを交換。または既存の窓のガラスにアダプターで追加のガラス設置
どのリフォーム工事が採用可能かは、実際に既存の窓を業者さんに確認してもらう必要があります。
また、この補助金制度に対応している業者さんを選定し、既存の窓の寸法を実測してもらう必要があります。
補助額は熱貫流率U値と大きさで区分されており、U値が低いほど断熱性能がよくなって補助金がたくさん出ます。
グレードSSの窓にしたいところですが、樹脂サッシの3層ガス入りとか、真空窓とかの超高級品しか対象とならないかもしれません。
その場合はグレードAで我慢。
窓リフォーム業者の見解
我が家では3社に見積もりを依頼しており、1社目による寸法測定が終了したところです。
今の時点で得られた業者見解や、今後予想される流れなどを以下に示します。
- 内窓設置の採用の可能性が一番高い。
- 内窓は窓枠の奥行が7cmあれば設置可能。既存の窓のクレセント錠と干渉しないかも確認している。(内窓がついても既存の窓の開閉に問題がないかを確認)
- 奥行が7cm未満でも内窓の設置は可能。その場合、既存の窓枠から内窓のサッシがはみ出すことになる。
- 外窓交換のはつり工法は工期が長いだけではなく工事費用が高額となるため、補助金をもらっても手出しが多くなる可能性が高い。
- カバー工法を採用する場合、既存の窓が防火窓であるためこれに準じた仕様とする必要がある。
- シャッターが付いている窓は、シャッターで防火の機能を果たしているため、窓ガラス自体を網入りの防火窓とする必要はない。
- シャッターがない窓は網入りガラスを採用する必要があるが、カバー工法の防火窓はおそらく存在しないと考える。
- ダマで法律を無視して防火窓ではない普通の窓を採用する手もあるが、コンプライアンス的に対応できない。
- 普通の窓を採用した場合のその他の懸念としては、火災保険が適用されなくなる可能性がある。
- 既存の窓が網入りガラスの箇所でカバー工法を採用する際の代案としては、シャッターを追加で設置し、窓自体は普通のガラスを採用することが考えられる。シャッター追加のために、工事用の足場が必要となり総額が高額となる可能性あり。
- ガラス交換はあまりお勧めできない。
- ガラスの断熱性は良くなっても、サッシは既存のアルミサッシのままとなるため、その部分からの放熱が大きく窓全体としての断熱性能は高くならないと考えられる。
- 補助金の支給条件となる窓については、対象製品、グレードがまだはっきりとしていないため、判定ができない。
- 1月以降になってからグレードを確認し、正式な見積もり価格を提示可能となる。
- 補助金を考慮し手出しを安く済ませる場合、グレードAの採用が予想される。
- 補助金があっても、手出しは総見積額の半分程度となると考えてほしい。
まとめ
先進的窓リノベ事業を使い倒すために、業者さんから情報を引き出している経過を報告しました。
個人的には断熱性能の高い窓を採用したいと考えています。
今はどの窓が補助金の対象となるのか不明であるため、リクシルとかYKKとかのカタログでU値がいくつなのか必死に眺めるくらいしかできていません。
以下の変数でどこが最適値(最安値)になるのか検討を加速します!
- グレードAからSまたはSSにした場合の窓の値段の上昇
- グレードAからSまたはSSにした場合の冷暖房費の低下度合
- グレードAからSまたはSSにした場合の補助金の増加度合
- 家が暑くないし、寒くないし、超快適という環境の対価
皆さんは冷暖房費の節約のために、何か実行していることがありますか?
ぜひ教えてください!
できそうなら秒で真似しますw
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記事一覧も是非!我々夫婦の執念がこもった記事が盛りだくさんです。
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お問合せから是非、家計の悩みを聞かせてください。
ひと月分の家計簿に相当する情報があれば、年間にならしていろいろ推測可能ですので、お気軽にどうぞ!
相談をきっかけにして、マネーリテラシーが高まるかもしれませんよ!
マネーリテラシーというものを高めると、いろいろ良いことがありますので、高まっていない方は是非!
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